マイケアプランフォーラム2007 介護予防こそマイケアプランで -介護予防ケアプランの自己作成支援- -東京都府中市の取り組み-
日時:2007年11月25日(日)13:00~16:00 場所:東京芸術劇場 大会議室 趣旨:
改正介護保険では、利用者の自立支援という制度の理念のもと、介護予防に重点が置かれています。介護予防ケアプランは地域包括支援センターが担うとされていますが、自分を振り返り、何をしたいか、どう暮らしたいかを考えることは介護予防の第一歩。 介護予防ケアプランこそ利用者が自分でつくってみませんか? 介護予防ケアプランの自己作成を積極的に支援する東京都府中市からの報告をもとに、利用者はどのように考えればいいのか、地域包括支援センターや自治体はどのように支援したらいいのか、皆で考えたいと思います。
プログラム:(敬称略) 基調報告「東京都府中市の取り組み」
- 府中市保健福祉部高齢支援課地域包括支援センター担当主幹 芦川伊智郎
- 府中市地域包括支援センター予防ケアマネジメント担当主査 石田淳子
シンポジウム 「介護予防こそマイケアプランで」
- 府中市保健福祉部高齢支援課地域包括支援センター担当主幹 芦川伊智郎
- 武蔵野大学現代社会学部教授 佐藤信人
- 自己作成をしている利用者
- 立正大学社会福祉学部教授 國光登志子
会場には、市民、自治体関係者、地域包括支援センター関係者、介護支援専門員、介護サービス事業者、学生など、84名が集まってくださいました。 初めに、府中市保健福祉部高齢支援課地域包括支援センター担当主幹・芦川伊智郎さんが自己作成支援に至る経緯と考え方を、次に府中市地域包括支援センター予防ケアマネジメント担当主査・石田淳子さんが、書式や業務内容など取り組みの実際について、基調報告。続いて、立正大学教授・國光登志子さんをコーディネーターに、武蔵野大学教授・佐藤信人さん、介護予防ケアプランの自己作成をしている利用者によるシンポジウムへ進み、活発な意見交換が行われました。 府中市では、9月現在、介護予防プランの自己作成者が165人に上るそうです。「介護予防の本質は、まず一番よく知っている自分を理解すること、それを素直に表現すること。そうした市民の意識を育てていくことがねらい」と、芦川さん。当市では、予防ケアプランの自己作成支援を、「予防ケアマネジメント」ではなく、「包括マネジメント」と位置づけています。つまり、プラン作成支援だけでなく、その高齢者の今後の暮らしを支えるという視点に立った、トータルコーディネートのひとコマとしてとらえているわけです。比較的元気なうちに自分の生活を見直し、自分でこれからの暮らしを考えることは介護予防そのものです。加えて、高齢者が地域包括支援センターや在宅介護支援センターとの太いつながりを早くから持っていけば、仮に要介護になったとしても連携がスムーズに進むでしょう。単なる業務や手続きではなく、市民を育てるという視点に立っているのが特徴です。(代表・島村八重子) |